本日は、プラドオーナーなら気になる日常の点検についてです。
大昔書いたネタですが大事なことなのでもう一度。
といっても、車の下にもぐって点検しましょ~う的な、体力を使うことではなく、
日頃の「五感」でできる簡単なことです。しかも聴覚♪
普段乗りで見逃してはいけない異音や雑音を、ちょっとした気配りで察知し、万病を予防しちゃいましょ~という感じです。
異音と言っても乗り始めたプラド初心者の方や、あまりメカに興味のない方には
どれが正常な状態がわからないと思います。
そして「音」だけにその大きさや、発生するタイミングも様々です。
そこで出来るだけわかりやすいように、良くある症状を擬音化してみましたので参考にしてみてください。
<エンジン始動時>
「カチン カチン」
エンジンルームからの異音
スターター(セルモーター)の異常で、内部のピ二オンギアがスライドせず、ギアがかみ合わない
症状。よってエンジンがかからない症状。
「ヒューン」(クランキング後) エンジンルームからの異音
上記の症状の逆で、かみ合ったピ二オンギアが戻らず、リングギアとかみ合ったままの症状。
エンジンが停まらないケースもある。
<アイドリング時>
「ゴロゴロゴロ」
エンジンルームからの異音、ファンベルト、エアコンベルト等のプーリーの異常、もしくは
ベルト自体が緩んでいる可能性が高い。
「ギャー」
エンジンルームからの異音
エアコンベルト自体の緩み、エアコンコンプレッサー、マグネットクラッチの故障が考えられる。
「ブォー」
助手席足元からの異音
エアコンの風量を調節するブロアーモーターの故障、不具合。
<5速MT車 クラッチ・シフト操作時>
「ガコガコ」
エンジンルーム下部からの異音
クラッチのディスクの消耗、フライホイールのベアリングの摩耗が考えられ、
特に1速をつないだ発進時に異音とジャダーが発生する。
<アクセルON加速時>
「シューン」
エンジンルームからの異音
大きな音の場合はタービンからの異音、タービンのブレードの破損、ベアリングの不良などが考えられる。
<走行中>
「コトコト」
足回りからの異音
サスペンションのショック抜けやブッシュ類の摩耗、取付の緩みなど可能性あり。
ラテラルロッド、タイロッド、スタビライザーのガタも考えられる。
「ゴー」
下回り、駆動系からの異音
トランスファー、ミッション、デフ内部の異常。スピードによって増幅する場合がある。
「カリカリ」
メーター内部からの異音、
メーターワイヤーの劣化が主な原因だが、メーター自体の可能性もある。
<ブレーキング中>
「キー」
ブレーキ周りからの異音、ブレーキ鳴き ブレーキパッドの消耗やローターとの接着不良。キャリパー内部のピストン固着、サイドブレーキワイヤーの固着等。
「ウオンウオン」
フロント足回りからの異音
ブレーキローターのゆがみや消耗の可能性あり。
<ステアリング操作時>
「クォーン」
エンジンルームからの異音
パワステポンプの故障、パワステオイルの漏れによる減少の可能性。
ん~、どうですか?上記のような「音」出ていませんかぁ?
でも「音」だけに非常に難しいですよね~。
もし聞き慣れない、いつもと違った「音」がする場合は用心深くなることが大切です。
それが異常な音なのかどうかを判断出来ないのであれば、速やかに「当社」にご連絡ください。
出来る限りプラドの「主治医」としてご回答差し上げたいと思います♪
78プラドが登場してからすでに25年超え。車体のどこからも何も音がしない車両は全くありません。
しかし日頃から「音」に気をかけていれば、トラブルの早期発見をすることができますし、愛着もさらに深まると思います。
ぜひ今回を機に「異音」だと感じ取れる「音感」を身に付けてください♪