プラドファンの皆様、こんにちは。
本日は、78プラド(1KZエンジン)の故障の中で一番怖い(高額!約40万円)な「ヘッド割れ」のテストについて。
先週ですが、ちょうどテスターをかけている場面に遭遇しましたので解説させていただきます。
弊社の新入庫車の点検で欠かせないのがヘッド割れのテストです。
これを点検するにはいくつか方法があるのですが、一番信憑性が高いのは「薬品」での点検になります。
ヘッドが割れていればクーラント(ラジエーター内)に燃焼ガスが混じります(戻ります)。それを利用し特殊な検査器具でラジエーター内のエアーと「薬品」と混合させ、色の変化で具合を判断します。
そのエアーの中にCO2(燃焼ガス)が入っていれば、この「薬品」のクリアな液体が違う色に変化します。
それでは実践!(弊社はMACツールさんの1層テスターを使用しています。スナップオンさんのは2層に分かれているタイプですが、特に不便は感じません)
1・まずはラジエーター内のクーラント量を調節します。(減らします。)
2・バキュームホースを車両に連結します。(エアーを吸うため。)
3・「薬品」を入れた器具をラジエータの口にセットします。(空気が入らない等にしっかり上から押さえつけます)
4・クーラントが回るように少々回転数を上げてやります。
5・5~10分で完了。薬品の色の変化にご注目!
何ら異常なし!この車両は問題なしという結論に至りました♪
本来、薬品はクリアーな赤紫ですが・・・
異常があれば「オレンジ~黄色」に変色します。
(※現車とは何ら関係ありません。変色を確認するためにマフラーから出る排気ガスで変色させた物です)
ほぼこの点検でヘッドの無事は確認できましたが、世の中には絶対はありえません。
ラジエーター内のクーラントが吹き返さないか!だとか、小さい気泡が出ていないか!!だとか、せっかくの機会なので目視でのチェックも済ませます。
ヘッドが割れている場合の症状は・・・
・白煙をまき散らす
・アイドリングのばらつき、そもそものエンジンの調子が悪い
・オイルにクーラントが混じり白濁化する
・クーラントが減る、、、などなど
っということで検査は短時間で施工可能ですし、このテストでヘッド割れの白黒ならぬ、赤黄で判断できますので、もし不安がある方はお問い合わせください。
最後にヘッド割れを起こさない為にも・・・
・オーバーヒートさせない!→ラジエーターの割れ、クーラント不足を見逃さない!
・無茶な高回転(4000以上)は常用しない!→特に冷間時!
以上まずはこの2点は最低お守りください♪
たかぎのホンネの独り言でした・・・あしからず。。。