78プラドオーナーはカスタム好き、メンテナンス好きの中古車上級者の方がとても多いのですが、メッセのお客様にはバッテリー交換、タイヤ交換をした事がない中古車初心者の方も多いので「シャシーブラック」という言葉をはじめて聞く方がいらっしゃると思います。
「シャシーブラック」はクルマをいつまでも乗り続けたいと思っている方が重要視する部分なので、プラドの中古車で気になる足回り、シャシーブラックをしっかり理解していきましょう。

シャシーブラックって何だろう??

シャシーブラックの目的

シャシーブラックとは、車輛の走行で一番過酷な条件下にさらされるシャシーおよびフロアー、足回り、下回り全体に塗布する「黒色の保護用塗料」を言います。
車輛の下部面に塗布することで、泥水、雨水、塩水、土砂、雪等の原因から発生する錆び付きや傷付き、腐食の防止に大いに役立ちます。
特に車輛への影響が怖い、海岸地方の塩害、冬季の道路にまく融雪剤による錆びを防ぐには最良な手段です。

普通車、軽自動車には必要ないの?

プラドに限らず、錆びる可能性のあるすべての自動車に必要と考えられています。
ボディの傷は板金で元通りに修理出来ますが、鉄でできている下回りの錆はそうはいきません。
特に足回りはパーツが入り組んでいるため、錆を取り除くことは容易でありませんし、取り除く場合はその錆びた箇所の2倍くらいの面積を研磨しないと錆の根を除去することができません。
空気と水が直に触れる以上、鉄は錆びますし、その錆は確実に進行します。
下回りの錆穴が原因で車検が通らないケースもありますので、自動車全般にエンジンのメンテナンス同等の手入れが必要と言えます。

シャシーブラックは自分で簡単にできるの?

一言でいえば、スプレーで塗装していく要領ではありますが、様々な手法、弊害、以下の3つの問題がありますので一般の方が簡単に施工できるものではありません。

【塗布の仕方】
下回りの全てに塗布すればいいものではないという事です。車体には飛び石の影響を受けやすい場所、パネルの継ぎ目や溶接部分など錆びやすい個所が多く存在します。
それは車種によっても違いますし、車が使用される用途によっても様々です。よって、錆びやすい所、錆びさせてはいけない所の重要箇所には塗り重ねて厚くし、
必要最低限で済む箇所には適度な塗布で済むような施工法が求められます。
【足まわり洗浄】
より定着したシャシーブラックの塗膜を形成させる為に、塗布する地肌を整え密着力を上げることが大切です。
目的は保護ですから簡単に塗膜が剥がれてはいけません。蓄積された泥汚れ、油汚れをしっかり洗い流し、完全乾燥したうえで塗装面を素の状態にしなければいけません。
洗浄する際の溶剤は市販されていない強力な物であり、洗い流す作業は専用の高圧洗浄機を使用するなどが必要です。
【安全対策】
シャシーブラックは車両の下回りに塗布していきますので、車体の下に潜り込まなければいけません。
その為、安全で安定した場所、設備で車体を持ち上げ、タイヤを外し、正確な知識の元施工しなければいけません。
そしてシャシーブラックの溶剤は火気厳禁であるうえ、吸引による身体への影響、環境汚染にも十分に注意をしなければいけませんので経験、安全対策を熟知した整備工場で行うのが一般的です。

シャシーブラックは何年毎?

車の使用頻度、使用用途によって考え方は変わりますが、基本的に2年(車検)毎に重ね塗りして厚くしていくのが効果を持続する方法です。
その上で、車検の際に専門的知識のある整備工が適した溶剤を施工し続けていくことも、下回りの錆を発生させない要因に繋がります。

78プラドの中古車にシャシーブラックが必要な理由

新車生産から22年以上経過した78プラド。
中古車の流通も極めて稀少になってしまいました。
その中で、この3つの中から1つだけ省くとしたら?

  • ①外装に傷のあるもの
  • ②内装に汚れがあるもの
  • ③下回りに錆があるもの

メッセの答えは「3」を必ず省きます。
その理由は、「下回りの錆は直せない」に尽きてしまいます。

①の外装は現代の鈑金、塗装の技術の進歩により、高いレベルまでの復元は可能です。
②の内装の汚れは洗浄工程を進める事で、一般のユーザーが納得する中古車レベルまでメッセであれば復元可能です。
最後に③の下回りの錆はいかがでしょうか?
防ぐことはできても綺麗に直すことは大変至難です。
ある一部分の錆びであれば研磨や部品交換で済みますが、下回りはどこの箇所も同じ素材、同じ条件下のもと使用されています。
上にも述べたように、78プラドは22年選手です。
「全く錆びの無い個体」は無いといっても過言ではありません。
メッセは錆を治すことはできませんが、今以上進行させない努力を惜しまず重要視しています。
錆びが極力少ない個体を探し、そこに更なる一手間を加えることは一つのカスタムでもあるのです。

光り輝くオールペンされたボディ、隅々まで清潔な車内、そして錆をブロックする美しく強靭な下回り。

あと10年、10万キロを今どきの車と同じように走っていくために、シャシーブラックで78プラドの下回りを保護するのは必須項目です。

シャシーブラック「フレームアンダーシールド」について

フレームアンダーシールドは、強力な防錆力と弾力性で剥がれにくく長期的、防錆効果を持つメッセオリジナルの足廻り洗浄とシャシーブラックです。

フレームアンダーシールドの施工内容

施工(1)パーツ取り外し
通常塗ることができない部分までを洗浄しコーティングするために、以下のパーツを取り外してから施工を行います。
取り外すパーツ

  • フロントグリル
  • コーナーレンズ
  • ヘッドライト
  • ボンネットキャッチ
  • タイヤ
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施工(2)洗浄剤添付
メッセオリジナル2種の特殊溶剤を下回り全体に吹き付けていきます。
2種類の溶剤を添付する事で、油系の汚れを落とす事ができます。

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施工(3)手洗浄
特殊溶剤の性質だけでは、浮き上がらせることのできない汚れに対しては、手作業には剛性の高いブラシを使用し細かな部位まで汚れを取り除きます。
繰り返しになりますが、シャシーブラックの仕上がりで一番大事なのは、洗浄工程で汚れを落としきっている事です。
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施工(4)高圧洗浄
ブラシ作業の後は強力な水圧の洗浄機を使用します、この洗浄機は、人の手では触れられないほどの高圧な水圧です。手作業では届かない更に細かな部位の汚れも洗い流すことができます。

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施工(5)乾燥
全ての洗浄が終了したら乾燥です、水分を十分に乾燥させます。
タイヤハウスのボディーカラーもしっかりと確認でき、今ある本来の姿を取り戻した状態です。

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施工(6)仕上げ
メッセオリジナルの水溶性シャシーブラックを添付していきます。
スプレータイプの施工ですので、シャシーブラックのミストが飛散します。
ボディーやカスタムパーツに付着させない為にも空気流動をさせ、ボディのマスキングは必要以上に行います。

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メッセではフロントのフェイスパネルまでの洗浄、シャシーブラック塗布を行います。
その理由としては、78プラドの顔廻りは以外に錆が出やすい個所であるということです。
高速走行時の風圧や、飛び石、昆虫の付着など下回りと同じような過酷な状況下におかれる箇所ですので、対処しておくべき点であります。
さらにグリルの隙間などから、フェィスパネルが直に見えてしまうので可能な限り美しく仕立てる努力でもあります。
そうすることによりお客様のこだわりのオールペイントのボディや、光り輝くメッキグリルのカスタム品を、さらに引き立てる役割も大いに持っているともいえます。

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塗布は、均一にむらなくあらゆる角度から吹き付けコーティングする事がポイントになります。
特にタイヤと近い部分や地面に近い部分は丹念に、かつ厚めに添付することで、飛び石等のキズから腐食を未然防止します。足回りのサスペンション付近は、多様なパーツが組み合わさって複雑な構成をしているため色々な角度から吹き付ける必要があります。
そしてフレームの内側、裏側なども丹念に塗布します。
また、ブレーキの密着部分やステアリングのボールジョイント部などの稼働部位には塗布しないよう注意します。

メッセの下回り防錆施工フレームアンダーシールドはいかかでしたか?
メッセが販売する全てのプラドには無料で施工するサービスとなっています、是非ご利用ください。

解説:高木義信