エバポレーターとは?

家庭用のエアコンで例えると、フィルタの奥にある金属のアルミフィン(熱交換器)の事を、カーエアコンではエバポレーターと呼びます。

エバポレーターは空気を冷やす役割を担っており、ここで冷えた空気が車内へ届く仕組みになっています。

カーエアコン内部は、空気を冷やす際に発生する水分が常に充満した状態になっており、使用し続けることによりカビ菌や酵母菌が発生し汚れがどんどん溜まっていきます。
結論としてはこのエバポレーターを洗浄し汚れを落とさなければエアコンの臭いの元を断つことは出来ません。よって弊社は、汚れの蓄積されたエバポレーターとブロアファンを高圧洗浄にて洗い流します。

その中でも78プラド95プラドにはエアコンフィルターが装着されていない車両となり、屋外の汚れた空気や埃、花粉などを直接吸い込むため常に汚れにさらされています。

そこで弊社は長年施工し続けてきたプレミアムサービス、インテリアリニュー(車内分解フルクリーニング)のその先の快適さをご提供するために、カーエアコンクリーニング~エバポレーターダイレクト洗浄~を全車に施工いたします。

施工内容

 (施工車両 H7年式 78プラド 走行25万キロ)

  1. ブロアファン洗浄
  2. エバポレーター内部確認
  3. エバポレーター洗浄
  4. エアコンダクト内 消臭・抗菌施工

この施工車両のエアコンから出る匂いは、古い車独特のカビ臭のような臭いは少なからず感じましたが、悪臭という程のものではありませんでした。しかし生産から一度もクリーニングされていないであろう車両であることも感じました。

78プラド95プラドのエアコン内部がどれほどの汚れが蓄積されているのか、どれほど汚れが落ちるのか、非常に興味深い施工ですので実際の行程ごとの模様をご一覧ください。

-1- 室内が汚れないようにしっかり養生します。
ランドクルーザー | カーエアコンクリーニング~エバポレーターダイレクト洗浄~
-2- ブロアファンを取り外します。

フィン全体に長年の汚れがこびりついているのが一目で確認できます。洗浄はブロアファン内部に洗浄液が入り込まないよう慎重に高圧洗浄で洗い流していきます。高圧洗浄では落としきれない汚れはブラシなど使用し、手作業で隅々まで汚れを取り除きます。

-3-エバポレーター自体の汚れ具合をCCDカメラで確認します。

全体的に汚れており、大きな綿ゴミのような物も確認できます。

ランドクルーザー | カーエアコンクリーニング~エバポレーターダイレクト洗浄~
-4- エアコン内部のエバポレーターに専用の機材を送り込み高圧洗浄をかけていきます。

特殊な洗浄液を吹きかけることで汚れを分解していきます。洗い流された洗浄液は、エアコンの排水ドレンから流れ出てきます。

-5- 排水された洗浄液は予想以上の汚れ具合で、いかにエバポレーターが汚れていたのか安易に想像がつきました。

まさに長年の汚れが洗浄されている状況です。

ランドクルーザー | カーエアコンクリーニング~エバポレーターダイレクト洗浄~
ランドクルーザー | カーエアコンクリーニング~エバポレーターダイレクト洗浄~

-6- 約5Lの洗浄液を30分くらいかけ、汚れがなくなるまで洗浄していった結果、ようやく透明な水になりました。
-7- エンジンを始動させエアコンを内循環したうえで約5分間、消臭・抗菌剤を送り込ませます。
-8-最後にヒーターの温風を稼働させ、エアコン内部の乾燥を行い一連の作業の終了です。

施工した感想ですが、まずはブロアファンと排水された洗浄液の汚れ具合は予想以上だったと思います。一言でいえば78プラド95プラドのエアコン内部はどの個体もあのくらいの汚れが蓄積されていると考えてもおかしくはない現状です。

そして施工後のエアコンから出る匂いは、確実に清潔さをイメージできる空気と改善されていました。

このクリーニングは、決して新車の時の車内環境にはなりませんが、エアコン内部の洗浄を行っている、長年の汚れを洗浄している、と考えられるだけでも効果としては高いものだと感じます。

プラド専門店として、この先も快適にプラドを所有していただく為にプレミアムサービスを進化させていきます。